ヒンドゥー教徒の結婚は現在も見合い結婚、それも同一カースト内での結婚が大原則となっており、逆に、恋愛結婚・異カースト同士の結婚は増えつつあるとは言え、まだまだ数えるほど少なくごく一部の大都市でしか未だ見る事ができない。5千年以上もの歴史を持つカーストがそう簡単には消滅しない事は、結婚からもわかる。そして、それがダヘーズなどの悪しきヒンドゥー教の慣習を現代に残す要因にもなっている。
確かにカーストは親から受け継がれるだけであり、生まれたあとにカーストは変えられないがために、現在の人生の結果によって次の生で高いカーストに上がらざるをえず、現在のカーストは過去の生の結果であるから、受け入れて人生のテーマを生きる以外に無い、とされる。だがこれは、現代インド、特に南部にて下級カースト出身者の自殺者数の増加要因になっている。教育のある下級カースト出身者が自殺を選ぶ、というジレンマが発生しているわけだが、信教の自由や教育の充実も側面にあるため、インド人の思想の根幹にカーストを置く事ができない、という事実を示唆していると言える。カースト制の影響は、ヒンドゥー教とカーストの結び付きが強いためインドの社会の根幹を形成しているが、現代インドではカーストの否定がインド社会の基礎になっている、という(インドのヒンドゥー教徒から見た)矛盾までもが発生している。
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大英帝国支配下にあってイギリス人を支配階級に戴くにあたって、欧米諸国の外国人を上級カースト出身者と同等に扱う慣習が生じたが、これはカーストによる差別を憲法で禁止する大きな要因となった。